2015年10月21日
より優れた滅菌器の選定/ヨーロッパ基準 prEN13060 クラスB リサ/LISA

例えるならば、一般的に使われている滅菌器はサウナでじっとしているようなもので、LISAはサウナで深呼吸をするようなイメージだ。細菌やウイルスの逃げ場が無いのである。
細菌のいない場所とは火の中と滅菌器を通したものだけである。
滅菌とは治療器具や機械類についた細菌やウイルスを死滅又は除去することである。滅菌を確実に行わなければ術後に化膿したり、時には生命にまで影響を及ぼすリスクが高くなる。しかし現実的には完璧な滅菌というものは難しく確率的な概念としての程度問題となる。
歯科医院では通常は小型のオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)というものを用いて治療器具や機械類についた細菌やウイルスの滅菌を行う。
オートクレーブは滅菌行程が機種により異なり、従って滅菌の程度も優劣が出てくることになる。様々な機種のオートクレーブには質の差があるということだ。器材表面全てに水蒸気を曝露させなければならないが機種によっては滅菌されてない部分がどうしても出てしまうのである。そんな程度のオートクレーブが未だ多数のメーカーから販売されておるのは残念である。安全よりコスト重視…。滅菌器と名がつけば質は問われず何でもありということなのであろう。
『器機の表面全てに蒸気が行き渡る滅菌器でなければならない』

しかしながら歯科医院に於いて現在最も理想的とされるものは極僅かだが輸入販売されている。プレバキューム・ポストバキューム方式を取り入れたオートクレーブだ。 ヨーロッパではこのクラスのオートクレーブを取り入れなければ歯科医院で診療を行うことは許されない(ヨーロッパ基準 prEN13060、クラスB)。
この方式は真空状態と高温蒸気状態を繰り返し芯の芯まで最強の病原体プリオンまでをも徹底的に滅菌してしまおうという優れものである。『パッキングしています』と言うレベルの話ではない。パックした物を風船のように膨張・収縮させ蒸気を隅々まで行き渡らせるのである。
例えるならば、現主流のもの旧来のものはサウナでじっとしているだけであり、このクラスBはサウナで深呼吸をするようなイメージだ。(詳しく書くと膨大になってしまうので、NEW OFFICEで詳しくお話しします。)(超音波洗浄器)
第一に選択すべき滅菌器はこの方式(クラスB)をとるもので決定である。
Posted by しんちゃん at 16:39│Comments(0)